鋭い

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「明日ね!!!給食で!!あいすでるんだよ!!」

と子供が言ってきた。

 

 

給食でアイスがでる。これが当時の自分にとっても一大事であったことを思い出した。

 

 

一人1個は確保できる。が、未発達な心の群れに「あと一つ残りがある」

という事実を周知した場合どのようになるのかは想像がつくと思う。

純粋な取り合いになるということは数少なく

スクールカーストによる力関係がまず働く

「お前の分ねぇから!!!」

「生意気に欲しがってんじゃねぇよカス!」

という具合に三角形の上のやつらが下のやつらを蹴散らす。

だが、その光景を見た先生が公平な場を用意(ジャンケン)してくれる。

そしてこの公平な場の勝者が見事余りのアイスを手に入れる。

一人で二つもアイスが学校で食べれるんだ、嬉しいに決まってる。

 

だがこの勝利で手に入るものがもう一つある。

それは未発達な心の群れの嫉妬心である。

カーストが低いやつであれば高いやつらに放課後に追いかけられたり

低いやつはちびまる子ちゃんに出てくる永沢君みたいなネッチネチなことを

裏で言われたりとしていた。

そこまでして余りのアイスが欲しいかと思うかもしれないが欲しいものは欲しいのである。

未発達な心に留まる嫉妬心はせいぜい1日くらいだったから。

 

 

ということをうちの子が経験してくるのかぁ~・・・大丈夫かなうちの子内気で弱いし

大丈夫かなぁ~と思ってたら

 

「前ぶどうゼリー余ったときジャンケンで勝ってもらえたから大丈夫!

                                                                                     わたし鋭いから!!!!!

 

そうか~鋭いのか~鋭いなら大丈夫だな~ギター持たせたら田淵ひさ子さんみたいになっちゃうのかな~と思った今日この頃であった。

今日もいい音楽に遇えました

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色々な物が飽和したこの世界で「オリジナル」を創り出し

更にそれを他人に「感情」というものを与えれることの難しさってのを

彼を見て久々に思い出しました。

 

この感受性豊かな年で

しっかりと構築された世界感を音楽で外にアウトプットできていて

小学6年生から作詞作曲をしていたらしい「崎山蒼志」くん。

 

彼の曲を聴いていて

十代のころのあの色んなものが澄んでギラギラしたフィルターで見れてた

あの頃の感覚を久々に体験できて懐かしい気分にしてくれました。

 

でもこんだけ注目してしまうと、この子の世界感ぶち壊しで売り物にしか見ない

大人の方達に食い物にされないかと心配になってしまう。

この成長段階で組み立てられた繊細な世界感をボコボコのテンプートに流し込んで

「あらまぁ・・・」みたいにならなきゃいいんだけど。

と思ってしまうのも自分が歳をとったからなのかなぁ~・・・。